23 紅牙
23 紅牙は、ロープロタイラバ両軸リールです。HYPER DRIVEデザイン採用、HYPER ARMED HOUSINGではメインフレーム側だけでなくサイドプレート側もアルミニウム合金である点で高剛性がメリットです。ギア比はエクストラハイギアがある点で巻き上げ速度を重要視するジギングなどでは重宝し、130mmロングハンドルを標準搭載することでハイギアでも軽い巻き上げを実現しています。
ダイワから2023年7月に発売された紅牙は、 両軸リールの中ではミドルクラスに位置するタイラバ用 両軸リールです。
特長は以下の通りです。
- HYPER DRIVEデザイン ATD
- 最大ドラグ力:5.5kg
- 自重 205g
- スプール径 36mm
- ハンドル長さ:130mm
- メーカー希望本体価格 31,400(税抜)
23 紅牙は、ICカウンター非搭載です。マーカー付きラインの使用をおススメします。
HYPERDRIVEデザイン
ハイパードライブデザインとは、滑らかな初期回転性能が長期にわたって持続することを理想とし、目指した設計思想。
引用元:「STORY #01 革命は、回した瞬間に始まる。」
23 紅牙のHYPER DRIVE デザインは、HYPER DOUBLE SUPPORT(ピニオンギア支持方式)以外の3つのパーツで構成されます。
- HYPERDRIVE DIGIGEAR(ドライブギア)
-
ダイワの新たなるベイト(両軸)リールに採用された設計思想「ハイパードライブデザイン」。最大4つのテクノロジーで構成され、相乗効果により過酷なフィールドでも安定した性能を発揮し続ける。その中核となるのが「ハイパードライブデジギア」だ。設計思想は、「基本性能を大幅に向上させ、その初期性能が長く続くこと」である。
引用元:「STORY #02 ギア歯面の最新理論。滑らかな回転と優れた耐久性を両立。」 HYPER DOUBLE SUPPORT(ピニオンギア支持方式)-
ハイパーダブルサポートとは、ドライブギアと噛み合うピニオン両端を、2つのボールベアリングで支えるシステムを指す。
引用元:「STORY #03 滑らかさの持続と、巻きの軽さを生む回転の要。」 - HYPER ARMED HOUSING(筐体)
-
ハイパーアームドハウジングとは、ベイトリールの内部構造を、外側から高剛性、高精度でしっかりと支える堅牢なハウジングのことです。
引用元:「STORY #04 堅牢だからこそ性能が活きる骨格。」メインフレーム アルミニウム合金 ギア側サイドプレート アルミニウム合金 セットプレート – 23 紅牙は、メインフレームとギア側サイドプレートが金属(アルミニウム合金)です。
- HYPER TOUGH CLUTCH(クラッチ)
-
ベイト(両軸)リールでクラッチというと、クラッチレバーを想起しがちだが、それだけを指すのではない。このクラッチレバーを押すことにより、内部パーツが瞬時に稼働し、ドライブギアとピニオンおよびスプールとの切り離しまで連動する、ひとつなぎのシステムのことだ。つまりクラッチは、スプールをフリーにしたり、巻き上げの動作に移ったりするための、まさに駆動の要なのだ。
クラッチの主なトラブルの原因は、スプールとボディフレームの隙間から浸入する海水によって内部のクラッチシステムが腐食や固着し、クラッチ内部システムが正常に動作しなくなること。その意味で海水はベイトリールにとって不倶戴天の敵ともいえる。ベイトリールの釣りでは、キャストやフォールのたびに、クラッチのオンオフを絶えず繰り返す。クラッチが作動しないことには、釣りにならない。高度な耐久性が求められる稼働部なのである。
それゆえ、ダイワは長年、クラッチシステムの改良にたゆみなく取り組み続け、このハイパータフクラッチにおいてひとつの完成に到達した。
引用元:「STORY #05 固着させない。クラッチの完成形。」
ロープロファイル100サイズ
重量は205gです。
ラインキャパは以下の通りです。
PEライン | 標準糸巻量目安 |
---|---|
0.8号 | 400m |
1号 | 300m |
なお、スプール径は36mmです。
0.8号を400m巻いてみましたが、少し巻きすぎのようでした。
2種類のギア比
各モデル別ギア比と最大巻き上げ長は以下の通りです。
モデル名 | ギア比 | 最大巻き取り長 |
---|---|---|
100/100L | 6.3 | 63cm |
100XH/100XHL | 8.1 | 81cm |
23 紅牙は、ノーマルギアとエキストラハイギアの2種類です。
ハンドルの長さ
モデル名 | ハンドルの長さ |
---|---|
100/100L | 130mm |
100XH/100XHL | 130mm |
紅牙ICと比較するとHYPER DUBBLE SUPPORTではないためピニオンギア支持方式が異なります。またICカウンタなしである点で大きく異なります。
23 紅牙の購入はこちら
比較対象製品
- ダイワ 21 バサラ
-
- 汎用両軸リール
- 丸型サイズ100/150/200
- ノーマルギアのみ
- シンクロレベルワインド機能搭載
- 最大ドラグ力 7kg
- スプール径 36mm
- ラインキャパ-1.5-200m, 2-150m(100番)
- ギア比-最大巻き上げ長 6.3-71cm
- ハンドルの長さ 100番-110mm/150-200番-70mm
- 本体価格 47,200(税抜)
ピニオンギアを支えるボールベアリングにはマグシールドボールベアリングを採用しています。
LT~の船釣りに100番、150番、200番を選択可能です。ダブルハンドルの100番がLTアジやタイラバにおススメです。21 バサラの購入はこちら
¥31,636 (2024/11/05 20:49時点 | Amazon調べ)ポチップ - シマノ 21 エンゲツ
-
- タイラバ専用リール
- ロープロファイルサイズ100/150
- 最大ドラグ力 ハイギア4kg/パワーギア4.5kg
- スプール径-幅 32-22mm
- フォールレバー
- レベルワインド連動
- HAGANEボディ
- ラインキャパ-100番0.8-250m, 1.0-200m, 1.5-130m-150番0.8-400m, 1.0-330m, 1.5-200m
- ギア比-最大巻き上げ長 ハイギア7.8-78cm/パワーギア5.8-58cm
- 本体価格 32,800-34,400(税抜)
シマノのタイラバ専用ブランドの炎月です。紅牙と同グレードに位置しますが、ダイワ製品には少ないレベルワインド連動、フォールレバーが装備されています。ノーマルギアがありませんがダイワのローギアとノーマルギアの間がシマノのパワーギアの設定です。ハイギアはダイワのハイギアとエキストラハイギアの間の設定です。サイドにアルミプレートを追加して剛性をアップしています。
21 エンゲツの購入はこちら
ICカウンターなしモデルで比較しましたが、23 紅牙と21 炎月が価格では同程度です。
21 バサラは丸型ボディかつシンクロレベルワインド搭載で価格は少し高くなります。
カウンター付きリールのメリットは数値表示や音で水深、巻上げ速度、巻上げ距離、フォール速度を知らせてくれることです。上級者にとってはなくても感覚で問題ないと思える機能ですが初心者にはあった方が良いと思います。カウンター付きになると非搭載機種に比べ本体が重く大きくなります。
タイラバゲームは一日釣行であるため、タイラバを上げたり下げたりをずっと繰り返すことを考えると軽さは大きなメリットであると思います。
タイラバゲームでは、等速巻や巻上げパワーをメリットと考えギヤ比はローギアモデルが良いとされていますが、巻上げ速度はハイギアにすれば死角なしだと思いそうしました。しかし、超ゆっくりとした巻上げはぎこちなくなって非常に難しいのでローギアモデルが優れているように思います。初心者だと超ゆっくりとした巻上げでヒットするようなシチュエーションで苦労します。上級者だとハイギアでも安定して巻上げできるのだと思います。大物がかかったときの人とギアへの負担はローギアの方が少なくハイギアの方が負担は大きくなります。技術進歩によって差は少しになりましたがハイギアの方がギアが早くダメになる傾向があります。1台で長く使い続けたいというのであればハイギアよりはローギアがおすすめになります。
コメント