リールにはハンドルが右巻きと左巻きがあります。スピニングリールでは、ハンドルを簡単に左右切替えできるので購入時にどちら巻きかを選択する必要はありません。一方、両軸リールの場合はハンドルの左右切替えができないので購入時に右巻きか左巻きかを選択しなければなりません。自分がどちら巻きがよいのか?を購入時に決めてないとあとで失敗します。ここでは、各シチュエーションでタックルの正しい持ち方、操作の仕方からハンドルが左右どちらがよいのかを決める参考になればと思い記事にしました。以下では両軸リール(ベイトキャスティングリールを含む)について
記載しています。
タックルの操作
一連の操作から右巻きか左巻きかを考えてみます。
ここでは、オフショアを想定しています。
キャストする時
キャストできるのは両軸リールのうち「ベイトキャスティングリール」です。
バスフィッシング用のベイトリールが有名です。
一般的に垂直に落とすだけの両軸リール(以下両軸タイプ)と異なる点は、キャスト用のブレーキシステムが搭載されています。
主なブレーキシステムには、「遠心式」「マグネット式」「デジタル制御式」があります。
両軸タイプでキャスティングをする場合は、ラインシステムのトラブル回避のため「ベイトキャスティングリール」を使用します。
キャスト時は、トリガーに人差し指を掛けるワンフィンガーで持ちます
- オーバーヘッドキャスト
- サイドハンドキャスト
- フリップキャスト
オーバーヘッドキャスト
十分な飛距離が得られるキャスト方法です。
サイドキャスト
木が茂っていて上に枝がかぶさっているような場所で有効です。コントロール性がよいので狙ったところへキャストできます。
フリップキャスト
船の上など障害物でロッドをあまり触れない場所で有効なキャスト方法です。
- キャスト時はワンフィンガーで持つ
- キャストはリールを左に90度倒してリールを横に向ける(右利き)
- サミングは親指の指先でスプールエッジをおさえる
- キャスト後はスリーフィンガーで持つ
キャスト時はグリップはワンフィンガー、ハンドルを上になるようリールを倒してからキャスト
キャスト直後は、左手にリールを持ち替えフリーフィンガーでグリップ
左手でロッド操作およびクラッチ操作、右手でハンドルを巻く
ハンドルが上側にあるほうが重心が安定してキャストが正確でしやすいので、右利きは右ハンドル推奨
ベイトキャスティングリールの場合、右利きには右ハンドルがおススメ
釣りでの操作(右投げ右利き)
あくまで主観ですが、右投げ右利きの私の場合は、以下の様に判定しました。
考察
右ハンドル | 左ハンドル | |
---|---|---|
キャスティング | ベイトリールは重心が安定 | キャスト後にロッドの持ち替えベイトリールは重心が不安定 | ロッドの持ち替え不要
ロッドアクション クラッチ操作 | 繊細なアクションができない | 左手でロッドアクション繊細なアクションができる | 右手でロッドアクション
リーリーング | 利き腕で力強く巻ける | 巻きがぎこちない力が出ない |
魚が力強く引く時 | 利き腕で力強くロッドを補助できる | 右手をハンドルから離しロッドをもつロッドに力を入れにくい | 左手をハンドルから離しロッドをもつ
ランディング | ロッドを置いて左手でフィッシュグリップ | 左手でロッド、右手でライン、ロッドを置いて右手でフィッシュグリップ | 右手でロッド、左手でライン、
タモ入れ | 左手でロッド、右手でタモ操作 | 右手でロッド、左手でタモ操作 |
スピニングリールかベイトキャティングリールか船上の垂直に落とすだけの両軸リールなのか?
スピニングリールの場合は、左ハンドルが良さそうですが、魚種や釣法によります。
ベイトキャスティングリールの場合は、右ハンドルが良さそうです。
両軸リールの場合は、細糸を使って繊細なアクションというシチュエーションが思い浮かばなかったのとクラッチ操作やサミング程度は利き腕でなくても問題なさそうです。両軸リールは左右どちらのハンドルでも良さそうです。
のされそうになるような大物狙いなら右ハンドルが優位のように感じました。
ジギングで大物狙いをするようになると考えないといけないのかなと思いました。
どちらかというと頻度の多い、キャストが必要な場合はキャスト、リーリング、釣れた場合のランディングを優先で考えればいいのかと思いました。タモ入れは自分でやるのはおかっぱりくらいなので考えなくて良さそうです。
アジング(ジグヘッド単体、プラッキングなど)
ショアでアジングの場合、PE0.3号以下またはエステル0.2号以下の細糸を使用します。
この細糸ではスピニングリール一択です。
ターゲットのサイズは、尺以下がほとんどですので、ロッドがのされるということはありません。
不意に掛ったシーバスくらいです。
船釣りほどヒット回数はありませんのでほとんどの操作はキャストしてリーリングの繰り返しです。
左ハンドルで決定です。
バチコン(オフショア)
バチコンではPE0.4~0.8号を使用するので、タックルはスピニングモデルまたはベイトモデルが対象です。
キャストしてもチョイ投げなのでキャストのことはそれほど考慮しなくても問題ありません。
ゼロテンションでボトムすれすれを狙うことがほとんどなのでベイトモデルがタナがとりやすいのですが、20m~30mの水深なのでどちらのタックルでも可もなく不可もなくです。
アクションが必要なケースがありますが、それよりはリーリングしやすいランディングしやすいハンドルの向きで良いと思います。ギガアジ以上がかかると女性や子供はロッドをのされる可能性があります。
タイラバ(オフショア)
タイラバの場合、一般的にベイトモデルを使用します。
ターゲットはマダイですが実際には何がかかるかはわかりません。
60cm以上の青物もかかる可能性があります。
バチコンの様に簡単にヒットするのは稀なので、根気のいる勝負です。
絶対的に多い操作は、リーリングとクラッチ操作です。
クラッチ操作は利き腕でなくてもできそうですが、一日中、ハンドルを巻く操作は利き腕の方が良さそうです。
のされるような大物の時に利き腕が使える右ハンドルが良いと思いました。
スピニングリールは基本左ハンドルで、状況によって右ハンドルに切り替えて使用。
同軸リールは、右ハンドルモデルで使ってみて判断しようと思いました。
ベイトキャスティングリールは、所有していないので両軸リールの使用感からキャスト時を考慮して判断しようと思います。