タイラバゲーム用に23 ダイワ 紅牙 MX K64XHB-MTを購入しましたが、バチコンで使用してバキバキで使いやすいロッドとは言えませんでした。未体験の初タイラバゲームにこのロッドをメインで持っていくのはかなり不安だったので乗せ調子ロッドを購入することにしました。ティップをメタルトップにするのかメガトップにするのかで最後まで悩みましたが、「フルソリッドロッド」に興味があったのもありメガトップにしました。今回購入したのは23 紅牙 MX N611MLB-TGです。
ダイワ 23 紅牙 MX N611MLB-TG
- X45 エアセンサーシート HVF NANOPLUS MEGATOP/METALTOP V-JOINT
- 15モデル(乗せ8/掛け2/電動2/キャスト2/タイジグ1) ※2024年3モデル追加
- ベーシックモデル
- ワン&ハーフ構造
- メーカー希望本体価格 38,500~40,000(税抜)
23 紅牙 MXには、上位グレードの紅牙 EXや紅牙AIRと基本的には同じダイワテクノロジーが搭載されていてお買い得感があります。ESSやSMTがお好みであれば紅牙 EX、AGSがお好みであれば紅牙EXか紅牙AIRです。フルソリッドロッドはTGモデルのある紅牙MX、紅牙AIR、紅牙EXです。
20 紅牙EX WEBサイト
21 紅牙AIR WEBサイト
- 乗せ調子 TYPE-N
- メガトップ
- HVF
- X45
- エアセンサーシート
- V-JOINT
- ワン&ハーフ構造
- フルソリッド
- 全長2.11m
- 自重 100g
- 先径/元径 1.1/7.9
- ジグ重量 30g~200g
- 適合PEライン 0.5号~1.2号
- メーカー希望本体価格 39,400(税抜)
上州屋 横浜南部市場店で購入
スリルゲームは何ぞやで今回は現物を見たくて上州屋さんにいってきました。ちょうどリニューアルオープン中だったので割引を期待していましたが、来店日が13日だったので三太郎の日のポイント含めた方がトータルでは安く購入できたように思います。
売り場の紅牙MXの最後の1本が欲しかったN611MLB-TBだったのを見て即買いしてしまいました。
23 紅牙 MXは、これまでに購入したロッドとは違って竿袋に入れて販売されています。
袋の出し入れを雑にしたりや上下を逆さまにして衝撃を与えると穂先に与えるダメージはゼロではありません。ネットで購入する場合は特に梱包が重要です。
店頭販売であっても袋から出す際に穂先などを痛めている可能性はゼロではないので十分にチェックをしてから購入してください。この袋は2重構造になっているので力任せにやると痛めます。
以下は23 紅牙 MX の機能の説明です。
HVFカーボン
- ノーマルカーボン
- High Volume Fiberカーボン(HVF)
- Super Volume Fiberカーボン(SVF)
- Super-Super Volume Fiberカーボン(S-SVF)
- Z-SVFカーボン
- Special-Z-SVFカーボン
23 紅牙 MXにはHVFカーボンが使用されています。
HVF NANOPLUS
HVFカーボンに東レ ナノアロイをダイワ ナノプラス技術でさらに高強度化・軽量化を可能にしています。
パワフルなロッドでなおかつ粘りや強度を重視したのがHVFカーボンのロッドです。
上位グレードの紅牙 EX や紅牙 AIRも同じHVF NANOPLUSです。
※紅牙 EX K64HB-SMTのみSVF NANO PLUSです。
メガトップ
以下の写真上が、N611MLB-TGのメガトップです。写真下はK64XHB-MTのメタルトップです。
穂先の色の異なる部分がメガトップです。乗せ調子の竿はやわらかめなのでメガトップの箇所が長めです。
掛け調子のK64XHB-MTの穂先のメタルトップは非常に短いです。
釣りの種類や竿の種類によって最適な加工がおこなわれている穂先がメガトップです。
メガトップはカーボンソリッドです。
メガトップは紅牙 以上のクラスで選択できます。
フルソリッド
フルソリッドのロッドが注目され始めているようで、ダイワでもスリルゲームという名称でスルソリッドロッドがラインナップされています。チューブラーモデルのロッドは、中空であるため軽く感度が良いとされていますが、一方でフルソリッドモデルのロッドは細いカーボンソリッドを束にしてカーボンシートで包み込んでいる構造のため、重く感度が吸収されてしまうデメリットがあります。しかし、技術の進歩によりカーボン繊維の密度を高めよりより強くより軽くなりました。カーボンの弾性をコントロールして思うままの調子のブランクスを製造できるようになりました。
しなやかに曲がる穂先で目感度がアップし、また、チューブラーモデルではできなかったブランクス全体をきれい曲げることができるのはフルソリッドモデルだからこそです。破断強度が圧倒的に高いのもフルソリッドモデルのロッドです。大物をかけてもブランクス全体の曲がりを利用して粘り強くばらさずに引き上げることができるのがフルソリッドモデルの魅力だと思います。
ちなみに、バチコン用のロッド月下美人MX 64L-Sより今回購入した紅牙MX N611MLB-TGのほうが細いです。
項目 | 長さ [m] | 自重 [g] | 先径/元径 [mm] | カーボン含有率 [%] |
---|---|---|---|---|
21 月下美人 MX AJING BOAT 64L-S | 1.93 | 56 | 0.8/8.4 | 99 |
20 エメラルダス MX IM N63ULS-S | 1.91 | 76 | 0.8/7.9 | 96 |
23 紅牙 MX K64XHB-MT | 1.93 | 96 | 0.7/9.9 | 98 |
23 紅牙 MX N611MLB-TG | 2.11 | 100 | 1.1/7.9 | 81 |
アジング用64L-Sは先径は細いですが、元径が太いのでブランクス全体を比較すると紅牙 N611MLB-TGの方が細く見えます。
イカメタル N63ULS-Sは紅牙 N611MLB-TGと元径が同じで先径は細いのですが、逆並継ぎであるため穂先側にバット側を差し込むので穂先側が太く全体的には紅牙 N611MLB-TGの方が全長もあるため細く見えます。
紅牙 K64XHB-MTが先径の数値は一番細いですが、実際にはアジング用64L-S、イカメタル N63ULS-Sと紅牙 N611MLB-TGの中間くらいの穂先の太さです。
紅牙MXシリーズのフルソリッドモデルのカーボン含有率が低いのが特徴です。
紅牙 N611MLB-TGのカーボン含有率は紅牙MXシリーズのフルソリッドモデルの中では高い方です。
5mmのトップガイド
ゴミが浮遊しているときやクラゲがいっぱいの時にラインに付着し、それがガイドにこびりつきやすくなります。
この影響でガイドが詰まったりライン抜けが悪くなってしまいがちですが、5mm以上のガイド設計なので影響を受けにくくなるよう考えられています。
ワン&ハーフ構造
- ワンピースロッド
- 2ピースロッド
- センターカット
- ワン&ハーフ構造
- バットジョイント
ワンピースロッドに比べてマルチピースロッドは折れやすい。といわれていてその理由は継ぎ目があるためです。ロッドは、継ぎ目の箇所が弱点になります。
しかし、各メーカーは継ぎ目が弱いのは当然のようにわかっています。
どのメーカーもその対策を行っています。強度的な対策だけでなく、例えばきれいにワンピースロッドと同じ様に曲がるようにとダイワではVジョイントやVジョイントαがあります。
各社の技術によって折れないための対策が施されていても折れてしまいます。
それはなぜか?十分に継ぎ目を差し込んでいないためです。十分に差し込んではじめて期待通りの強度がでます。
最初は差し込んでいても使用中に緩んでいる場合も考えられます。
継ぎ目のチェックは定期的にするべきです。
緩んで、負荷がかかり、継ぎ目で折れる
緩んだ継ぎ目に負荷がかかったときに本来の強度がない状態なので継ぎ目で折れる。
抜けかけた継ぎ目は面ではなく点で力がかかってしまいます。強度不足で簡単に折れます。
こういう最悪な状態ではロッドの高い安いは関係ありません。
マルチピースロッドのメリットは、ただ携帯性が良いだけではありません。
継ぎ足すパーツごとに材質や性質を変えることでブランクスの特性を簡単に変えることができます。
これがワンピースロッドだとティップ、ベリー、バッドをそれぞれ材質を変え特性をだすのは大変な加工の技術と精度が必要になります。
マルチピースロッドのデメリットは、ワンピースロッドと比べると折れる可能性のある部位があることです。
2ピースで折れやすいというリスクをできるだけ回避する構造で強度が十分にありかつ異なる素材を使い分け狙った特性を出すのが容易なのが、ワン&ハーフ構造のメリットだと思います。
ショートトリガー
スタンダードトリガー | 軽量性と高感度を追及した |
ショートトリガー | パーミング性と高感度を追及した |
スリムトリガー | 削り込んだフォルムを追及した |
ダブルトリガー | ホールディング性と操作性を向上させる |
エアビームトリガー | 低重心と人間工学に基づく形状で操作性と感度が向上 |
ブランクタッチトリガー | 軽量かつ高感度で操作性を追求した |
紅牙EX、紅牙AIR、紅牙MXはショートトリガーです。
N611MLB-TGとK64XHB-MTの比較
写真上がN611MLB-TG、写真下がK64XHB-MTです。
リールシートまでの長さは同じです。リールシートから継ぎ目までの長さはK64XHB-MTの方が数センチ長いです。バットからティップまでの長さはその逆でN611MLB-TGの方が20cm以上長いです。
写真は全長の差です。乗せ調子と掛け調子の違いもあってガイドの位置が全く異なります。
23 紅牙MX N611MLB-TGはペナンペナン
まだ実釣には使用していませんが、持った感じは手元から柔らかさを感じます。
ルアー重量は30~200gと適応の幅が広いのはフルソリッドロッドの特徴です。
粘り強くばらしにくく魚を浮き上げさせることができるロッドなのだと思います。
スリルゲームという命名から余裕を持て余してじらしているような悪いイメージで良い印象がありませんでしたが、ダイワでは単にフルソリッドロッドをそう呼んでいるだけのようです。
今回は、実際にはどうなのかを体験してみたくてスリルゲームのロッドを購入してみました。
ロッドパワーはミドルハイでオールラウンドに対応できそうです。
- オールラウンド乗せ調子 TYPE-N
- メタルトップ
- HVF ナノプラス
- X45
- エアセンサーシート ショートトリガー
- V-JOINT
- ワン&ハーフ構造
- ジグ重量 40g~150g
- 適合PEライン 0.8号~1.2号
- メーカー希望本体価格 38,500(税抜)
タイラバの基本の乗せロッドが最初の一本にはベストな選択だと思いました。
ロッドパワーがミドルハイ(MH)だとバチコンやタチウオでも使えそうです。
使用するジグの重量や水深やマダイのサイズに合わせて硬さはHやXHにするとよいでしょう。
穂先をメガトップ(ソリッドティップ)にするのかメタルトップ(金属)にするのか?
感度はメタルトップでしょうが柔軟性はメガトップの方がよさそうです。
2024年はフルソリッドのショートロッドが各社からリリースされています。
理由はわかりませんが流行りなのでしょうか?
2024年3月に紅牙が販売されました。
紅牙MXと紅牙Xの中間のグレードですが、個人的には中途半端な印象で紅牙MXを推しです。