タイラバゲーム用タックルをもう1セット揃えることにしました。メインになるタックルにとロッドは、乗せ調子にしてリールはカウンター付きにしてみました。ちょうど、グラップラープレミアム、バルケッタプレミアム、エンゲツプレミアムの発売時期とあったのでグラップラープレミアムを購入してみました。
24 グラップラー プレミアム 150XG
24 グラップラープレミアムは、ロープロ型ライトジギング用両軸リールです。シマノのHAGANEテクノロジーにより頑丈なボディとギアを搭載しています。
基本機能が同じ3シリーズが同時期に順次発売になっていて、24 バルケッタプレミアムがライトゲーム全般向け、24 エンゲツプレミアムがタイラバゲーム向けです。
3製品の大きな違いは、ボディカラー、ハンドルサイズと形状、ギア比です。
シマノから2024年4月に発売されたグラップラープレミアムは、両軸リールの中ではミドルクラスに位置するライトジギング用両軸リールです。
24 グラップラープレミアムの特長は以下の通りです。
- HAGANEボディ マイクロモジュールギア Xシップ Xプロテクト S A-RB
- フォールレバー
- エキサイティングドラグサウンド
- レベルワインド連動
- 最大ドラグ力:5kg
- 自重 240g
- スプール径 32/22mm
- ハンドル長さ:60mm
- カウンター付き
- LEDバックライト
- 電池交換可能
- メーカー希望本体価格 46,500(税抜)
24 グラップラープレミアムは、製品名にCTの記号がついていませんがカウンター付きモデルです。セルフ電池交換が可能です。
上州屋 横浜南部市場店で購入しました。
同梱物
新フォールレバー
これまでのフォールレバーとは異なり、巻上げ時に重くなることがありません。
- フォールレバーは、レバー操作でメカニカルブレーキをかけることができる機能です。
- フォールの速度に変化をつけることで誘いの幅が広がります。
- フォールスピードを速くする場合はハンドルの回転方向にレバーを回転させます。
- フォールスピードを遅くする場合はレバーを手前に回転させます。
カウンター機能
- 糸巻学習モード
- 糸巻学習モード4モード(E1/E2/L1/L2)+指定糸学習モード(PE0.6/PE0.8/PE1.0/PE1.2/PE1.5)
- 補正学習モード
- ゼロセットの設定
- 高切れ補正
- 水深表示
- 速度表示
- 巻上げスピード表示
- フォールスピード表示
- アラーム
- 船べりアラーム
- 巻上げ距離アラーム
LEDバックライト
LEDバックライト機能付きです。設定によって好みで切り替え可能です。
設定値は以下の4通りです。
On1 | 5秒間点灯 |
On2 | スプール回転時点灯 |
On3 | 常時点灯 |
OFF | バックライトオフ |
電池交換可能
カウンター付きリールの中にはセルフで電池交換ができない機種がありますがグラップラープレミアムはセルフ交換が可能です。
付属のバッテリーキャップレンチを使ってバッテリーキャップを外します。
電池は「CR2032」です。
LEDバックライトを「常時点灯」で使用した場合は、8時間釣行で2.5回。
通常の使用であれば、3年間くらいの寿命です。
糸巻方法
0.8号を400m巻いてみましたが巻きすぎています。
シマノのリールは仕様の糸巻量をスプールに巻くことができません。ラインの太さによりますが30m~50m減くらいに考えておくとよいのかもしれません。
400mのラインを途中で切断するのがもったいなく思ったので1号を300m巻いて巻き過ぎを解消しました。
最終的にはグラップラープレミアムと23 紅牙 MX N611MLB-TGの組み合わせでメインタックルとして使用したいので0.8号を300m巻くことにしました。下巻きが必要なので糸巻量計算ツールを使用しました。
メインラインは「Seaguar PEx8 0.8号 300m」(標準直径:0.148mm)です。
下糸はナイロンライン 2号(標準直径:0.235mm)です。
リールに巻けるラインの太さ(号数選択 or 直径入力) | 0.148mm ※1 |
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リールに巻けるラインの長さ | 400m |
巻きたいラインの太さ(号数選択 or 直径入力) | 0.148mm ※2 |
巻きたいラインの長さ | 300m |
下巻きするラインの太さ(号数選択 or 直径入力) | 0.235mm ※3 |
※1 巻きたいラインと同じ直径を入力 ※2 PEラインの一覧には同じ直径の数値がないためナイロンラインまたはフロロラインの一覧から0.8号を選択 ※3 ナイロンラインの一覧にはないためフロロラインの一覧から2号を選択 |
糸巻量は多いよりは少ない方が吉なので、多めにマージンをとり計算結果の20%減にしました。
シマノのリールの最大巻き上げ長の数値は、糸をスプールに巻けるだけ巻いた時の最大の数値だったと記憶していますので、カタログ値は推奨のスプール糸巻量であって実測値は81cmより少ないはずです。
シマノのリールの最大巻き上げ長は【スプールの最大外径(直径) × 円周率 × ギア比】で計算していて、問題なのは「スプールの最大外径」である点です。下糸の場合はスプールの最小外径がわかればそれを使って算出すれば良さそうです。最小巻上げ長の6.6cmはスプールに結束した糸の実際の長さを計測した数値です。最小だと巻きすぎるのが怖いので平均にしました。
最大巻き上げ長計算例:32mm x 3.14 x 8.1 = 813.888 mm≒81cm
最小巻き上げ長計算例:6.6cmx 8.1 = 53.46cm ≒53cm
平均巻き上げ長計算例:(81 + 53)÷2 = 67cm
下糸の巻き取り回数は47回転に決定しました。
スプールエッジより少し余裕があっていい感じになりました。
- グラップラープレミアム(PE1号300mを巻いたスプール)でハンドル一回転で巻き上げたラインの長さの実測値は約80cmでした。
- 紅牙100XH(PE0.8号400mを巻いたスプール)でハンドル一回転で巻き上げたラインの長さの実測値は約79cmでした。
- 紅牙100XH(PE0.6号300m+ナイロン??mを巻いたスプール)でハンドル一回転で巻き上げたラインの長さの実測値は約73cmでした。
23紅牙 100XHとの比較
価格帯とICカウンター付きという点では、24 グラップラープレミアムと比較するのは21紅牙ICが適していると思いますが、所持している機種同士ということで23紅牙100XHと比較してみました。
以下は気になった点のみ記載しています。
スプールへの巻取り
24 グラップラープレミアム150XGの方がスプールに均等にきれいにラインが巻けているように感じました。
それぞれ2枚ずつの写真です。
24 グラップラープレミアムは1号300m/0.8号300m+ナイロン2号約40mで、23 紅牙100XHは0.8号400m/0.6号300m+ナイロン2号約20mでの比較です。
23紅牙100XHでは、何度まき直しをしてもスプールエッジ側に糸が巻かれないことがあって端から5mmくらいの場所にに巻き山ができてしまいます。レベルワインダーの折り返しポイントが端までいかないことがあるために少し手前に山ができてしまうのかと思われます。
スプール交換の可否
紅牙 100はスプールを簡単に交換することができます。一方、グラップラープレミアムはICカウンター付きなので交換して使用するタイプではありません。
- 23 紅牙100XH
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スプール交換可能
替えスプールを購入して上の写真の2パターンを用意してあります。スプール交換が簡単にできるのでバチコン用ベイトモデルとしても使用する予定です。 - 24 グラップラープレミアム150XG
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スプール交換して使用するタイプではないので汎用性が一番ありそうな0.8号を固定で使用することにしました。
巻き感
紅牙 100XHの方が静かで軽くスムーズでなめらかな巻き心地です。
- 23 紅牙 100XH
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HYPER DRIVE DESIGNを採用し、HYPER DRIVE DESIGNを構成する4つのパーツのうち「ハイパードライブデジギア(ドライブギア+ピニオンギア)」「ハイパーアームドハウジング(筐体)」の恩恵で、巻きの軽さ、スムースさ滑らかさなどが実現できていると思われます。また、巻上性能にこだわり、潮流の変化を掴む感度重視・等速巻きに最適な130mmロングハンドルを採用し、ハイギアモデルにおけるギア比アップに伴う巻き重りを解消する特別仕様にしている点も効果があるようです。回転を円滑スムーズにするパーツとしてベアリング総数は5個(CRBB2個を含む)を使用しています。
- 24 グラップラープレミアム150XG
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マイクロモジュールギア、Xシップがどの程度なのか?ハイエンドモデルにあるインフィニティドライブとの違いがどの程度なのか?実際に巻いた感じはこれといって悪くもすごーいといった感じでもないと思います。
普通にスムースに巻けます。
強度
トータルで23 紅牙100XHの方が強度があると判断しました。
新品の状態を長期間維持できるのも安定した強度であると考えます。
- 23 紅牙 100XH
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HYPER DRIVE DESIGNを採用し、HYPER DRIVE DESIGNを構成する4つのパーツのうち「ハイパードライブデジギア(ドライブギア+ピニオンギア)」「ハイパーアームドハウジング(筐体)」「ハイパータフクラッチ(クラッチ)」の4つで構成されています。新設計ギアシステム、フレームだけでなくギア側サイドプレートまでALにして長く機能性能を発揮できるような構造、過酷に使うクラッチの最先端の絶縁構造によって強度を長く維持できるように思います。
- 24 グラップラープレミアム150XG
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HAGANEボディ、CI4+、Xプロテクトによる防水、S A-RBの防錆による耐久性の向上により、より長く強度が維持できるものだと思いますが、この機種にはどの程度施されているのかがよくわかりません。
また、製品ページにある「HAGANE」と「HAGANEボディ」で何を意味しているのか?「CI4+」は、どこにつかわれているのか?ボディとは?グラップラーBBなどとも同じHAGANEボディなの?「HAGANEボディ」の表示があって、「HAGANE」の表示がある製品とない製品の違いが不明です。
ドラグ性能
ダイワのATDが高信頼で安定だと思います。
- 23 紅牙100XH
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最大ドラグ力は5.5kg
なめらかな滑り出しを実現し、長時間のファイトでも安定したドラグ性能を発揮するATDの効果が絶大です。 - 24 グラップラープレミアム150XG
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最大ドラグ力は5kg
24 グラップラープレミアムに限らず、前モデルや他のシリーズの口コミを見てもドラグが滑るような意見があります。ドラグの強化といったタイトルの記事や動画も多くヒットします。
素材自体は前モデルや他シリーズと変わらず「カーボンクロスワッシャ」です。
ドラグが弱いと発生する不具合は、ドラグを最大に締めていてもラインが出て行ってしまうことです。
これが実際にカタログ値の5kgであればよいのですが、1kg~2kg程度でラインがでていては大物をよせられませんし、ジギングでウエイトのあるジグを操作するたびにジージーと糸が放出されてしまいます。
ドラグは、濡れたり別のオイルやグリスなどが付着すると滑りやすくなるので定期的なメンテナンスで購入時の状態に戻すことは可能です。構造上、素材が原因で滑っている場合は、カスタムパーツなどで補強する必要があるかもしれません。
スプール径が大きいほどドラグ力は弱くなり、スプール径が小さいほどドラグ力は強くなります。
ドラグは長時間使用すると滑りやすくなります。
フォールレバー
新フォールレバーは巻上げの重さに干渉しなくなって良好
- 23 紅牙100XH
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フォールレバー非搭載
メカニカルブレーキでスプールの回転に負荷をかけ、適切なブレーキ設定でバックラッシュ対策を行います。
メカニカルブレーキは固定して利用するのタイラバを落とすたびに設定を変更するものでもありません。
フォールスピードを変更するには、どの程度スプールの回転を制御するかですが、フォールレバー非搭載機ではサミングで微調整できる程度です。フォールスピード表示があると変化がわかりやすいです。 - 24 グラップラープレミアム150XG
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新フォールレバー搭載
シマノ独自の機能、フォールレバーはフォール速度の変化で魚を誘うというものです。
フォールレバーはメカニカルブレーキにレバーが付いてタイラバが落下中にレバー操作によって負荷を掛けたり緩めたりが簡単にコントロールできるため、結果フォール速度調整が簡単になります。
フォールスピード表示によってその速度の変化を把握できます。
ヒットパターンの再現にも役立ちます。
フォールのコントロールの幅と操作のしやすさでフォールレバーありのメリットです。
必須機能という類の機能ではありません。
ICカウンターの有無
24 グラップラープレミアムがICカウンター付きでかつ「巻上げ距離アラーム」機能搭載で超おススメです。
- 23 紅牙100XH
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ICカウンター非搭載(ICカウンター付きは21 紅牙IC)
クラッチのオン/OFF操作、タイラバの上げ下げの操作は、ハンドルの回転が軽くスムーズなのでやりやすく、ICカウンターがない分の重量の軽さのメリット、サイズがコンパクトになる分の持ちやすさのメリットはあります。
タイラバゲームの経験が浅いアングラーの場合、情報が蓄積されていない点で今は何をやっているのか?うまくできているのか?という不安があるのがデメリットです。 - 24 グラップラープレミアム150XG
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ICカウンター搭載(巻上げ距離アラーム機能追加)
前モデルから改良されて本体は約20g軽量化されました。
ICカウンターに関しては巻上げ距離アラーム機能が追加され、ボトムからの攻略範囲を的確に把握できます。
ICカウンターが搭載されていることで、巻上げスピード表示、フォールスピード表示など情報が入手可能で経験の浅いアングラーの場合、今は何をやっているのか?どのように異なるのか?が把握できて安心が得られます。
タモ入れをお願いする場合に、あと何mかも把握しやすくコミュニケーションも取りやすくなります。
タイラバゲームにはICカウンタ付きリールがおススメです。
経験の浅いアングラーには必須のアイテムです。
ちなみに東京湾の乗合船に便乗するバチコンではカウンター付きは不要、ラインにマーカーがあれば十分です。なぜならゼロテンションが基本なのでボトム着底が重要で相対的な距離がおおよそでわかれば不便ではありません。
- 両軸リール
- ICカウンター付きリール
- 巻上げ距離アラーム機能(シマノ)
- デプスアラーム機能(ダイワ)